☆今日のテーマ 「くださる」「いただく」☆
フーさんです。
最近、ちょっと、難しいよ、という声が、さわやかな風にのって、聞こえてきました。
すみません。
今日のテーマは、「くださる」「いただく」についてです。

【質問】
親鸞会のご法話会場で、支部長さんにお会いした時、
「先日は、丁寧にご説明いただきまして、ありがとうございました」
とお礼を申し上げたのですが、尊敬語なら、
「ご説明くださいまして」
とのほうが、適切ではなかったかなあ、と思いました。どうでしょうか?
う~ん。これも、よく、迷うところですよね。
皆さんは、どう思われますか?
まず、基本的なことから。
「くださる」は、尊敬語、
「いただく」は、謙譲語 です。
(※ちょっと、難しくなりますが、詳しくいうと、
動詞としては、
「くださる」は「与える」の尊敬語、「いただく」は「もらう」の謙譲語。
動詞に付いて、補助動詞のはたらきをする場合、
「くださる」が付くと尊敬表現、「いただく」が付くと謙譲表現。
上の質問は、どちらも、補助動詞の働きをしています)
●例をあげて、見てみましょう。
ア、「Aさんが、してくださいました」
イ、「私は、Aさんに、していただきました」
→アもイも、どちらも、Aさんをたてている文章です。
あれ?
「くださる」は尊敬語、「いただく」は謙譲語で、まったく違うのに、どうして、どちらも、Aさんをたてていることになるの?
よく見てください。
アとイの違いは、主語が違いますよね。
アは、「Aさんが」が主語。
イは、「私」が主語。「Aさんに」という表現になります。
行為者が違う、ということです。
■「くださる」は尊敬語 → 行為者をたてる
よって、アの尊敬語の「くださる」は、行為者のAさんをたてています。これは、わかりやすいと思います。
■「いただく」は謙譲語 → 行為について、その行為の向かう先の人物をたてる
イの謙譲語の「いただく」は、Aさんから私がそうしていただいたのだから、Aさんが行為者では?だから、謙譲語なら、その行為を受けた私をたてているのでは?あれ?わからない……となる人もあるでしょう。
「いただく」は、「もらう」の謙譲語です。「もらう」という行為をしたのは、私です。「もらう」という行為をされた、すなわち、「もらわれた」のは、Aさんです。
よって、もらわれたAさんを、たてた文章なのです。
いかがでしょうか。
●上の質問にもどりましょう。
※質問は、主語が省かれているので、次のように、考えると、、、
「ご説明くださいまして」とした場合は、支部長が主語。
「ご説明いただきまして」とした場合は、私が主語。私が説明をしてもらった、もらうという行為を受けたのは、支部長だから、行為を受けた支部長をたてていることになります。
よって、質問の「ご説明くださいまして」「ご説明いただきまして」は、どちらも適切な表現、といえます。
※「くださる」「いただく」は、難しいですね。
さらに、この二つの言葉は、恩恵をうけて有り難いという意味をあわせて表していることが、特徴です。
・「くださる」 行為者をたてるという尊敬語に加えて、「その行為者から恩恵が与えられる」という意味もあわせて表します。
・「いただく」 謙譲語の基本的な働きに加えて「恩恵を受ける」という意味もあわせて表します。
「先生が、ご説明くださる」「先生にご説明いただく」→「先生のご説明がありがたいことである」という意味を持つ。
ふ~、今回も理屈っぽくなって、すみません。
次からは、気をつけますね(汗)。
合わせてこちらもどうぞ
Tags: 敬語
ツッコミ大歓迎!