もん太@射水市民です。
浄土真宗では朝晩させていただく正信偈の勤行は欠かせませんが、親鸞会でも勤行は親鸞聖人や蓮如上人のご説法を聴聞させていただくことになるのだからと、勤行を欠かすようでは親鸞学徒とは言えないと教えていただきます。
その親鸞会のある富山県には蓮如上人のお弟子として非常に有名な赤尾の道宗という人がいました。その道宗も「一日の嗜みには朝つとめにかかさじ」と言い、ご法話に参詣していながら正信偈の勤行に間に合わないのは3年の飢饉に遭ったような大損失であることも言っております。
それほど大事な朝晩の勤行ですが、その時には焼香をしますね。親鸞会のご法話でも導師の方が勤行前に焼香しておられるのを見られたことがありますね。

親鸞会の人は朝晩の正信偈の勤行は欠かせませんが、線香を切らした
親鸞会で親鸞聖人の教えを聞き求めているもん太も、ご多分に漏れずに線香を焚きまくっているわけですが、ついに底をついてしまったわけです。
ちなみに、愛煙家は言うに及ばず嫌煙家までもが、なぜお線香をお供えするのかという疑問を持たれているかと思いますが(この際、愛煙や嫌煙は関係ないですね)、少々説明しておきましょうね。
まあ、線香とは名前からも分かるように香木や香草を粉にし練ったものでございますから、たくと煙と共に良い香りがするものでございます。この辺が、煙は煙でもニコチン臭いタバコの煙と違うところでございますが、それが人間の体臭を消すとして、阿弥陀仏への礼儀に使われるようになったんですね。加齢臭が気になる方は更に大事かと思いますので心得ておきたいものですね。
大事な人に会う時には失礼のないように注意を払うものでして、まして私たちを本当の幸福に救ってくださる阿弥陀仏には、なお気を遣うものかと思います。そんなわけで、線香は汚れた体で無上仏に向かわないように、芳香で身を清める意味があるわけですね。
更に「線香が燃え尽きて冷えた灰となるのを、自分が火葬場で焼かれて灰となることに例えてみなさい」とも教えられるようでございます。もん太も仕事の締め切りが終わると燃え尽きたりするものですが、そんな燃え尽きたもん太を見ても誰も得をしませんが、燃え尽きた線香を見ることは尊い仏縁になるようですので、そういうことに思いを馳せて勤行をされるとよろしいかと思います。
ゆっくり燃えていた線香も、勤行が終わると一筋の灰となっています。同様に今、生きている私も、幻のごとき一生が過ぎ去れば火葬場で一つまみの白骨となるわけですね。有名な蓮如上人の『白骨の章』には、
さてしもあるべき事ならねばとて、野外に送りて夜半の煙と成し果てぬれば、ただ白骨のみぞ残れり。あわれというも中々おろかなり
“どんなに大事な人でも、命絶えれば、いつまでもそのままにはしておけぬ。間もなく葬儀の相談が始まる。野辺送りをすれば、残るものは一つまみの白骨だけ。これが人間の結末である”
と警鐘されているわけですね。
忙しい忙しいと日々を送っているまま、私たちは夜半の煙へと近づいています。勤行でたく線香に、わが身の無常を問い詰め、阿弥陀仏一仏に向かうご縁とさせていただきたいものです。
まあ、そんな大事な線香ですし、もん太としても加齢臭が気になっているようで実は昨晩食べたカレー臭が気になっているくらいですので、線香を買いに親鸞会のある射水市では賑わいを見せている赤田から一条にかけての通りにやってきましたよ。

親鸞会のある射水市では必要なものが大体揃う赤田から一条の通り
ここには、皆さんにも日常的によくあることかと思いますが、ちょっと気が向いて中古車を買いに行く事があるかと思います。そんな人のためにコンビニのように気軽に中古車が買えるお店や、ちょっと気が向いて和服を着たい時にユニクロ気分で着物を調達できる和服屋さんなどがあったりするものですが、ちょっとお仏壇が欲しくなったら買いに行けるお仏壇屋さんもあったりするわけですよ。いずれも、毎日のことですから身近にあると助かるお店ばかりです。
……で、もん太が家を新築した時にわが家のお仏壇を購入したのが、射水市の赤田交差点にあるお仏壇屋の井口製作所さんです。

もん太宅のお仏壇や線香でお世話になっている井口製作所さんへGo!
まあ、お仏壇屋さんとは言ってもお仏壇製造の下請けがメインということでやっていらっしゃいますので、お仏壇販売による収入はあまり考えていないのが実態です。そういうこともあって、作業場がメインですから店舗としては超地味です。ただ、お仏壇購入に際しての出費は比較的安上がりにできるわけです。更に、コダワリの職人さんがされていますので、材質もいいものを選んでくれて、予算内でいいものを作ってくれるのです。言うまでもなく中国産ではなく国産ですからね。店主が木の加工はやっていますし……。もん太も、お仏壇の荘厳など結構細かく言ったんですが喜んで引き受けてくれましたよ。更に座布団やら仏具までもサービスしてくれたりと、かなり低予算で満足いくものを提供してくれた大好きなお仏壇屋さんです。
そんなこんなで、お仏壇を作ってもらってからもお灯明の電球(実はいつも電球はなぜかタダでくれる)やお線香(ホームセンターなどよりも安い!)は井口製作所さんで調達しているわけです。
この井口製作所の店主さん。大変おしゃべり好きでして、線香を買うだけなのに美味しいお茶を出してくれて長話になります。電球1個でもタダでくれるのに「あー、それ切れやすいから、こっちの最新式の持って行ったら?」とか「この線香、最近の人向けなんだよね。ほら、線香の煙嫌う人いるでしょ……」と言った具合に、線香1つにしても色んな知識を得る事ができるのです。
……で、もん太宅は富山に引っ越してくるまでは、コンシューマー向けの毎日香なんてのを使っていたわけです。あの鮮やかな緑のアレですね。そして、富山に引っ越してきてからは親鸞会でよく見かける「沈香 香樹林」を使っていたのですが、少々酸味のキツい香りが気になりまして、色々と嗅ぎ分けて試しに今度はコレにしてみました。

親鸞会でよく見られる「香樹林」から「花琳」に変えてみた
「花琳」ですね。上品なオレンジ色の線香なんですが、箱を開けるだけで和服屋さんというか高級旅館のような甘い香りがするわけですよ(どんな香りやねん!)。ネットショップなんかでは「王朝の香り」と書かれていましたが、王朝を知りませんので高級旅館という表現でよろしくお願いします。これは店主オススメの一品でございました。実際に勤行で焼香してみたんですが、何とも心安らぐ香りでございました。
さて、ここからが本題です(やっと本題かよ)。
この井口製作所に行きますと、なんせ下請け専門ですから、こういった物品販売でのマージンはあまり考えていらっしゃらないようで、メーカーから貰う試供品の線香やらローソクなんかをジャンジャンくださったりするわけです。線香の試供品なんて井口さんで初めて知ったんですが、今のところもん太宅にはこれだけありました。

井口製作所で頂いた試供品の線香の数々。自由すぎる……
細長いパッケージに3〜4本入っていたりするわけですが、実際に焼香してみないと香りが分からないということで、こういうものを用意されているんでしょう。このサンプルが非常に自由でしたので、紹介してみたいと思います。
清澄 香樹林

親鸞会でよく見る「沈香 香樹林」の仲間の「清澄 香樹林」の試供品
「香樹林シリーズ」の1つですね。親鸞会でよく見られ、もん太宅でも使っていたのは「沈香(じんこう)」という種類。沈香タイプは東南アジアでしか産出しないという貴重な香木である沈香とインド産の香木である白壇などが使われていますが、こちらの清澄はインド南部のマイソール州で産出する、これまた貴重な白壇を使っているそうです。
「けむりの少ない」というのがウリのようでして、稀に導師をしていて真正面から煙の襲撃を喰らって、導師がゲホゲホするのは防げるかと思います。最近はこういった煙が少ないタイプが増えてきているようですね。愛煙家は寂しいかもしれませんが嫌煙家はいいでしょうね(?)。
沈香 永寿

買ったら高級そうな「沈香 永寿」のサンプル。青が鮮やか!
ちょっと説明が思いつきませんが、なんせ沈香をタダで貰えました。箱を開けたときの香りは「香樹林」の沈香よりは好みですね。
さて、次からが今回のネタの本領でございます。
煎香茶

「緑茶の香りのお線香」とのこと。だんだん自由になってきた
来た来た来た〜っ!!っていう感じですが「緑茶の香りのお線香」とのことです。もはや、香木は関係ないですね。

「煎香茶」というらしい。「伊藤園のお茶配合」とPRされているぞ
「煎香茶」という商品名らしいですが「伊藤園の緑茶配合」ということで、自由すぎますね。「お〜いお茶」でも入っているんでしょうか?何でも線香に緑茶が練り込まれているとの事ですが、線香そのものを嗅いでも正統派の線香のように香りを感じる事はありませんでした。焼香すると香りが充満するんでしょうかね?お茶の有効成分としてフラボノイドの「消臭効果」とテニアンの「リラックス効果」があるそうですが、まあ、和テイストということでアリかもしれませんね。
残香飛

更に自由になって「珈琲の香りのお線香」までもが登場していた
ついに来ちゃいましたね「珈琲の香りのお線香」でございます。もはや、和テイストを飛び越えて西洋へと飛び出してしまったようでございます。キャッチコピーが「新しい香りを楽しむ」ですね。世間的には先祖供養の為にお仏壇に参る人が多いようですが、故人がコーヒー好きだったという場合に買って行かれる人が多いとか……。
ただ、真実の仏法を明らかにされた親鸞聖人は、先祖供養は廃された方ですからそういうことは考慮する必要は全くありませんが、問題は無上仏にコーヒーの線香でいいかどうかですね……。無上仏がコーヒーをお好きかどうかは聞いた事がありませんし……。ただ、お供物としては殺生したものといった生臭いものでなければOKということも聞きますので、う〜ん、コーヒーでもいいのかな?
ちなみに、色違いパッケージにこんなのがありました。

少々パッケージの色が濃いバージョンも。まさか、この違いは……
青パッケージから焦げ茶パッケージですね。こちらも「新しい香りを楽しむ」ということですが、

商品名は「残香飛」で、普通のコーヒーとブラックで違うらしいぞ
普通のコーヒーかブラックコーヒーかという違いのようでございます。親鸞会にはコーヒーのプロフェッショナルがいらっしゃったりしますが、そういう方にはオススメかもしれませんね。
ちなみに「残香飛(ざんこうひ)」という名称のようです。先ほどの緑茶の線香のように、焼香前の線香はそんなに香りがしません。こちらも焼香してから香りがするのでしょうか。それにしても、普通のコーヒーとブラックコーヒーの香りの違いって何だろうか?
井口製作所の店主さんから聞いたんですが、最近は若い人が線香の香りを嫌う事があるそうで、メーカーも考えてフローラルの香りやら薔薇の香りやら色々と開発しているそうです。もはや、普通の香水のようですね。線香業界も最近のニーズに合わせるので大変そうでございます。
さて、こういった自由すぎる線香が次々とデビューしているわけですが、気が弱いもん太は中々使えずに困っております。
……で、これらの香りはいいものかどうかということを判断したいんですが、スギ花粉症が僅かに残っているもん太は鼻が馬鹿になっております。そこで、遠くのミルクの匂いをも嗅ぎ分ける嗅覚の持ち主に嗅ぎ分けて次の線香をチョイスしてもらいましょう。

「次はどっちにしようかなぁ〜」と線香を吟味する8カ月半の息子
……というわけで、生後8カ月半ほどの溺愛して止まない息子の登場でございますが、彼に選んでもらおうかと思います……が、種々にソムリエ気取りで吟味しているようでございますが、両手にしているのはいずれも残香飛のようですね。これだから現代っ子は西洋カブレで困ります。カブレるのはオムツの中だけにしておいてもらいたいものです。
次第に線香を口に運びそうでしたので、離乳食で口を塞いで線香を死守しました。
まあ、親鸞会で煎香茶や残香飛といったものは使うことはないと思いますが、常識の範囲で線香選びをしたいと思います。
ではでは。
9月 19th, 2011 at 9:11 PM
安い線香のせいか、私は最近一酸化中毒の妄念に襲われています。http://questionbox.jp.msn.com/qa6952060.html タバコのようなニオイがする香炉灰をあわてて、 新しい灰に替えて見たのですが・・・すぐに同じニオイがしだすので、香立てに切り替えてみようと思うのですが香炉のカッコ良さも捨てきれず・・・。お線香を替えてみてもいいかもしれません。ありがとうございました。
9月 22nd, 2011 at 11:32 AM
コメントありがとうございます。
最近は、煙の少ない線香もあるそうですから、そういうものもいいかもしれませんね。
ロウソクなどは電気ロウソクを使っていますが、そんなのもいいかもしれません。