7 6月 2012

富山県の親鸞会で金星の太陽面通過を撮影したよ!

Author: もん太 | Filed under: 親鸞会館

もん太@射水市民です。

今年は、スーパームーンやら金環日食やらで天体ショーの当たり年でありまして、昨日はトドメの一発と言わんばかりに金星の太陽面通過(金星の日面通過)がありましたね!もん太は、なんかかんやと世間に流されまして、長いものに巻かれんばかりにスーパームーンやら金環日食(富山では部分日食)と撮ってきた勢いで、今回の金星の太陽面通過を撮影しようと試みました。

まあ、一昨日の当ブログの記事でも宣言していますように、部分日食の時の装備で臨もうと思いまして、今回は親鸞会の敷地内で撮ることにいたしました!ただ、皆さんが「親鸞会の敷地」と言いますと親鸞会館やら同朋の里、法輪閣を連想するかと思いますが、射水市で最高峰とも言われる親鸞会のビルにて敢行しました!

Nikon D300とAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II(Photo by 親鸞会)

今回も日食同様にNikon D300を母艦に35mm換算で600mmのシステム

まあ、親鸞会のビルの屋上なら、金星にも近いしね!更にビルの高さの分だけ、大気の影響も受けないのではないかと、どこまで本気なのか分からない理由で、ビルの屋上に上っちゃいました!金星に近いのは間違いないけど、僅か数十メートルの差というのは、デジカメの1ピクセルの差にも到底及ばないんですけどね。気分的な問題ですよ、そう、気分。

そんなもん太が親鸞会のビルの屋上に持ち込んだのは、前回の日食同様にベルボンのカーボン三脚「El Carmagne 635」を土台に、Nikon D300、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II、AF-S TELECONVERTER TC-20E IIIという35mm換算にして600mmという精一杯の望遠セットを組み上げました。そして、レンズの先端には、

NDフィルター(Photo by 親鸞会)

レンズの先にはND400とND8の2枚重ねで光量は1/3200まで減光

KenkoのND400 ProfessionalとMARUMIのDHGライトコントロール8を重ねて装着。これで、光量を1/3200までに落としてくれます。前回の日食撮影でもうまくいったから、今回の金星の太陽面通過でも多分大丈夫!上の写真ではND400の面に指紋が付いちゃっているけど、それは見なかったことにしてください。

そして、よい子はまだ寝ている7:10!いよいよショーの始まりだ……と思ったが、

金星の太陽面通過撮影中(Photo by 親鸞会)

親鸞会のビル屋上で構えるものの、空はドンヨリと雲が覆っていたのだ!

空には分厚い雲が……。見事に富山らしい裏切り方じゃないか。いい根性しているよ、富山!

ただ、前回の日食の時にも天候に恵まれなかった地域であっても雲の切れ間から見れたということを思い出して、淡い期待を持ちながら空を見上げる(よい子は肉眼で太陽を見ちゃダメだゾ♪)こと17分以上……、

金星の第2接触(Photo by 親鸞会)

雲間から7:27頃。金星が太陽面に侵入し、内側に接触する第2接触

わーい、雲の切れ間から太陽が見えた!瞬時にレリーズを切りましたよ。見事に金星が太陽の内側に接触する第2接触が撮れました!しかも、金星を拡大すると……、

ブラックドロップ(Photo by 親鸞会)

先ほどの写真を拡大するとブラックドロップ現象が起きている

まあ何とか、金星の太陽面通過で見られる現象として知られる「ブラックドロップ現象」が見られました。太陽の外の黒い影と金星の影が表面張力のようにニュイ〜ンってくっつくものらしいですが、まあ何とかクリアかな?

そうして、撮影を続けているうちにも雲が流れていきまして、太陽を覆い隠してくれます。切れ間が出てくるたびにシャッターを切るもん太。

金星の太陽面通過(Photo by 親鸞会)

7:45頃。ごめんあそばせ、と金星が太陽の中を移動し始めた!

雲って地上から見ると白やグレイなんだけど、太陽に露出を合わせてしまうと黒なんだよね〜。やっぱ、太陽は明るすぎる。

そして、しばらくすると、金星が太陽の上の方向に向かって移動し始めましたよ。

金星の日面通過(Photo by 親鸞会)

9:47頃。下から入って来た金星が上に移動しているのが分かる

なるほど、金星は太陽の中を直線移動するわけじゃないんですね。それにしても、ホクロとはよくぞ言ったもの。金星は小さいぞ。

そして、この後、しばらく別の仕事をしておりまして、昼食後に思い出したかのように金星の太陽面通過を撮り始めました。初夏の昼ともなれば太陽は、ほぼ真上。バカ正直に三脚に設置して上を向かせようとしてもパン棒がセンターポールに当たって上を向きません。やむを得ず、脚を部分的に縮めて撮ろうとしても、カメラの重みで後ろに倒れてしまいます。

そこで、もん太が苦し紛れにやったのがこのセット方法。

金星の日面通過を撮影中(Photo by 親鸞会)

昼食後くらいになると、太陽は真上に近く、三脚もかなりキツい

三脚をすごく後方に傾けるんだけど、2本の脚のロックを外して更に開脚させ、後ろの壁なり石なりに当てる方法ですね。もん太は、この2本の足の間に滑り込むようにして入り、ライブビューで太陽を探すわけです。更に、チルト方向の動きを良くする為に、定番のアレをやりました。

3ウェイ雲台(Photo by 親鸞会)

3ウェイ雲台に前後逆に装着することでカメラを、ほぼ真上に向けてセット

前後逆のセット方法。こうすることでカメラを真上に向けることができます。三脚の脚のセット方法と組み合わせることで安定性は抜群です。

そして、昼一番に撮ったのがコレ。

午後の金星の太陽面通過(Photo by 親鸞会)

13:27頃。上に移動していた金星も下にある。ヒモを通したくなるぞ

もう空は快晴になっており、雲はありません。スッキリ太陽が見えますね。黒点さえも認識できます。あと1歩で第3接触というところで撮れました。丸い厚紙に小さな穴が空いているようです。こんなネームタグみたいなのなかったっけ?穴のような金星にヒモを通して太陽キーホルダーをブラブラさせてみたい……と、さほど思いません。

そして4分後、再び太陽の内側に接触する第3接触を迎えました。

金星の第3接触(Photo by 親鸞会)

13:31頃。金星が再び太陽の内側に接する第3接触になる

今度は、第2接触の時以上のブラックドロップが撮れた気がします。

ブラックドロップ現象(Photo by 親鸞会)

拡大すれば、今世紀最後のブラックドロップ現象だ!

どうです?金星がニュイ〜ンって雫(ドロップ)になっているでしょ?今世紀最後のブラックドロップです。次は105年後ってワケで……。

それにしても、日食に比べると超地味な天体ショーなんですが、世間中がなぜこんなに騒いだのかというと、日食以上に起きにくい現象だからだそうです。

約400年前に天体望遠鏡が発明されてから6回ほどしか起きていないのが金星の太陽面通過だそうで、次は105年後だそうです。まあ、見るのは無理でしょう。でも、日食は日本でも何度か見れますし、日本で見れなくても世界のどこかで見られることがあるわけです。そんな貴重な天体ショーだったんですね。

それで金星の太陽面通過を撮影しながら思ったのが、今回の天体ショーを見れた人は良かったかもしれないけど、これ以上に有り難いのが人間に生まれることなんですよね。その生まれ難さは、お釈迦さまが盲亀浮木の譬にて教えておられますが、次の動画でご覧いただければと思います。

これを思えば、金星の太陽面通過以上の喜びを持って生きられると思うのですが、自ら命を絶つ人も少なくありません。なぜ生まれ難い人間に生まれて喜べるのか……ということは、仏法を聞かなければ分かりません。仏法には、人生の目的がハッキリと教えられているからです。

今回の金星の太陽面通過で、もう1つ感じたのが、金星の小ささです。「ホクロ」とも言われましたが、太陽に比べるとホクロのような金星。しかし、大きな太陽と思ってもオリオン座のベテルギウスなんかと比べると太陽はこの金星ほどの大きさにもなりません。まさにゴミのようなものです。

金星は地球と兄弟星とも言われるように大きさも平均密度も、ほとんど同じです。地球が太陽面を通過すれば、こんな風に見えるのでしょう。そうなれば、地球もまたホクロのようなものであり、大宇宙からすればゴミのようなもの。仏教で塵刹と言われるのも分かる気がします。そんな塵の上の僅かな土地の為に戦争を起こして国同士は戦争し、個人レベルなら、僅かな土地に家を建てる為に命をすり減らしています。それが人生の目的のように思っている人もいます。しかし、あんなホクロのような地球の上でのこと。

仏教の真髄を教えられた親鸞聖人の教えの一枚看板は「平生業成」。塵のような地球の上の小さな存在である私が、生きている今、本当の人生の目的を果たし、人間に生まれることができて良かった!と思える幸福になることができるのだと教えられています。その人生の目的を、皆さんに知っていただきたいと思う金星の太陽面通過でした。

ではでは。

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