8 8月 2013

親鸞会の親鸞学徒追悼法要で「真の先祖供養」を聞く

Author: もん太 | Filed under: 法話

もん太@射水市民です。

8月はお盆ということで、故郷に帰省されてお墓参りという方も多いことと思います。

親鸞会では、射水市の二千畳にて親鸞学徒追悼法要が勤修され、各地から多くの法友がご親族や友人、知人の方と参詣されました。

正本堂(Photo by 親鸞会)

年に一度の親鸞会の追悼法要。正本堂に続々と参詣されました

正本堂の大柱には書の達人による「親鸞学徒追悼法要」「真の先祖供養とは」と大書された幕が掲げられ、参詣者を迎えていました。

親鸞学徒追悼法要(Photo by 親鸞会)

正本堂の大柱には親鸞学徒追悼法要と大書された幕

親鸞会の追悼法要は、ご逝去なされた法友、ご親族、友人、知人をご縁として、我が身の無常を見つめて聞法させていただく勝縁です。今回の追悼法要のご法話の演題は、正本堂の大柱にもありましたが「真の先祖供養とは 歎異抄第五章」についてでした。このことについて高森顕徹先生より聴聞させていただきました。

真の先祖供養とは(Photo by 親鸞会)

高森顕徹先生より「真の先祖供養とは 歎異抄第五章」について聴聞

時間となり追悼法要が始まりました。最初は勤行です。親鸞聖人の正信偈と蓮如上人の御文章を拝読させていただきます。今回は追悼法要なので御文章はいつもの『聖人一流の章』ではなく『白骨の章』でした。

導師(Photo by 親鸞会)

七条袈裟と五条袈裟を纏った導師が登壇して正信偈の勤行

壇上には、七条袈裟と五条袈裟を纏った導師が登壇し、厳かに勤行がなされました。

そして、午前と午後には2名の法友による体験発表でした。ご親族の無常を縁として、自らの聞法精進を誓われました。

参詣者(Photo by 親鸞会)

2名の親鸞学徒による体験発表に惜しみない拍手

ご説法では、先ほどの演題「真の先祖供養とは 歎異抄第五章」についてお聞きしました。

一般的にお盆には、亡くなられた方の先祖供養とか追善供養と言われることがなされますが、親鸞聖人は、どのようなことが真の先祖供養になると教えておられるのかお聞きしました。有名な歎異抄第五章には、

親鸞は父母の孝養のためとて念仏、一返にても申したることいまだ候わず。
そのゆえは、一切の有情は皆もって世々生々の父母兄弟なり。いずれもいずれも、この順次生に仏に成りて助け候べきなり。
わが力にて励む善にても候わばこそ、念仏を廻向して父母を助け候わめ、ただ自力をすてて急ぎ浄土のさとりを開きなば、六道四生のあいだ、いずれの業苦に沈めりとも、神通方便をもってまず有情を度すべきなり、と云々。(歎異抄第五章)

とあります。

親鸞聖人といえば、4歳でお父さまを亡くされ、8歳でお母さまを亡くされた方です。杖とも柱ともしておられたご両親を幼くして亡くされて、ご両親に対して強くご恩を感じられ恋しく思っておられた方です。そんな親鸞聖人が、ご両親の孝養のために念仏を一回も称えたことがないと驚くべきことを仰っています。

そして、先祖供養といえば墓参り。その墓といえば、先祖の遺骨が収まっているのですが、遺骨を非常に大事にしています。それが先祖供養のように思っておりますが、これもまた親鸞聖人は驚くべきことを仰っています。

「某(親鸞)閉眼せば賀茂河に入れて魚に与うべし」と云々。これ即ちこの肉身を軽んじて仏法の信心を本とすべき由をあらわしまします故なり。これをもって思うにいよいよ葬喪を一大事とすべきにあらず。もっとも停止すべし。(改邪鈔)

「私が死んだら、賀茂河に捨てて魚に食べさせるがよかろう」と衝撃的なことを仰っています。死体はまさにセミの抜け殻です。そんな死体の後始末よりも、後生の一大事の解決を急げと仰っています。

また、「先祖を敬え」と言われますが、偉いから敬うのでしょうか?先祖と言えば、父母、祖父母、曾祖父母……と何代も何代も遡っていきます。父母が2名、祖父母が4名、曾祖父母はその倍の8名……と倍々になっていきますから、32代も遡れば現在の地球の総人口を超えてしまいます。世界のニュースなどを見れば分かりますが、そんな中にはいい人もいますが、凶悪犯罪を犯す人も多くあります。そうなれば、私たちの先祖の中には、良い人もいますが、石川五右衛門のような大泥棒がいてもおかしくないのです。そう考えてみますと、先祖は偉いから敬うのではないことが分かります。

ただ、地球の全人口以上の先祖の誰一人が欠けても私が生まれることができなかったわけですし、人間に生まれることができなければ、多生の目的を知り、達成することはできません。そういう点において、先祖は大切なんですね。

そんな先祖の喜ぶことはといえば、私たちが子どもに何を望むかを考えてみれば分かります。子どもには「幸せになってほしい。真っすぐに生きて、他人に迷惑をかけるような人になってくれるなよ」という願いでしょう。

自らが阿弥陀仏の本願を聞き求め、絶対の幸福に生かされること以外に先祖の喜ばれることはないのです。

逝去者ご芳名(Photo by 親鸞会)

廊下にはご逝去なされた法友のご芳名が掲示された

親鸞会の追悼法要は、亡くなられた方をご縁に自らの無常を見つめ、真剣に仏法を聞かせていただくご縁です。これからも聞法精進していきたいと思います。

ではでは。

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