10 12月 2016

観勢寺の落慶座談会でした

Author: もん太 | Filed under: 真宗十派, 親鸞会館

もん太@射水市民です。

前回と前々回の2回にわたって、西本願寺の末寺から浄土真宗親鸞会に帰属した富山県上市町の観勢寺をバーチャル拝観してきました。

劇的なリフォームを紹介する某テレビ番組がございますが、この観勢寺のリフォームを手掛けた方の印象としては「もともとは廃寺かと思った」とのこと。バーチャル拝観をした感じでは、そんな様子は微塵も感じられないかと思いますが、まさに劇的なビフォー&アフターを見たように思います。

その浄土真宗親鸞会の観勢寺の落慶座談会が、11月30日につとめられました。

観勢寺への参詣(Photo by 親鸞会)

観勢寺の落慶座談会に参詣する親鸞学徒

早朝から、全国の法友が駆けつけ、「廃寺」とまで言われてしまった観勢寺に活気が戻ったのを感じました。

観勢寺の落慶座談会に参詣を希望する方は多く、とても観勢寺の中に収容しきれませんので、今回は、日本国内のみならず、世界の会館へと同時中継がなされました。

観勢寺(Photo by 親鸞会)

この日は天気も良く落慶日和でした

前日までは、ちょっと心配な天気でしたが、この観勢寺の落慶座談会当日は、朝から快晴でした。参詣される皆さんの表情も晴れ晴れとしています。

時間となり、満堂の観勢寺で朝の勤行が行われ、親鸞聖人のお書きくだされた『正信偈』が本堂に響き渡りました。

観勢寺での勤行(Photo by 親鸞会)

満堂の観勢寺で落慶の勤行

勤行が終わりますと、いよいよ座談会です。

まずは、もともとは西本願寺の末寺だった観勢寺が、なぜ浄土真宗親鸞会に帰属するようになったのか、という経緯が、司会者より説明されました。

観勢寺の本堂(Photo by 親鸞会)

できるだけ参詣者を収容するため外陣一杯になりました

要約しますと、経済的事情で寺院の護持が困難となった観勢寺は、法人解散を検討するも本堂の解体費用が捻出できず、本願寺に相談しましたが、拒否されました。

そこで悩んだ元住職が、昨年の1月に、浄土真宗親鸞会に譲渡を申し出たというわけです。

浄土真宗親鸞会としては、仏法者として布施されたものは受けるのが原則なので、譲渡が正式に決まれば、親鸞聖人のみ教えを伝える寺院として生かすことになります。

このニュースは、宗教紙『中外日報(5/20付)』にも大きく報じられました(Web記事はこちら)。

中外日報(Photo by 親鸞会)

宗教紙『中外日報』の1面で観勢寺の問題が取り上げられた

観勢寺の元住職が、浄土真宗親鸞会について、

東西両本願寺とは違い、浄土真宗の教えを伝えることに非常に熱心な教団であることは以前から知っており、親鸞会に(法人譲渡の)話をさせていただいた

と語ったと伝えられています。また、

過疎地域を中心に寺院の解散による財産処分に苦慮するケースは多く、『人ごとではない』と事情を知る関係者に波紋が広がっている

と同紙は結んでいます。

観勢寺は近隣住民との協議の末、5月20日に浄土真宗親鸞会に帰属を決定し、6月13日に引き渡されました。

その後、大幅な改修を経て観勢寺は、名称を「浄土真宗親鸞会・観勢寺」と改め、南無阿弥陀仏の法城として生まれ変わったのでした。

この観勢寺が、西本願寺を離脱し、浄土真宗親鸞会に帰属した経緯の説明のあと、本堂前方に掲げられた親鸞聖人のみ教えの一枚看板である「平生業成」のお言葉について、高森顕徹先生よりお聞かせいただきました。

観勢寺の座談会(Photo by 親鸞会)

座談会にて六字釈についてお聞かせいただきました

親鸞聖人の教えの一枚看板である「平生業成」と一言で表したお言葉が、『教行信証』の冒頭「難思の弘誓は難度の海を度する大船」です。

「難度の海」とは、苦しみの波の絶えない人生、「度する大船」とは、乗せてこの世を明るく楽しく絶対の幸福に、来世は極楽浄土へ渡してくださる大きな船ということです。

その大船とは、阿弥陀仏の本願によって創られた南無阿弥陀仏の御名号のことで、

「南無というは帰命、またこれ発願廻向の義なり、阿弥陀仏というは即ち其の行」といえり(御文章5帖目11通)

の六字釈のご文を引かれて、ご解説くださいました。

阿弥陀仏ではなく、阿弥陀仏の創られた機法一体の名号によって救われる。だから親鸞聖人は、木像・絵像ではなく、御名号を本尊となされたことを明らかにされました。

恩徳讃(Photo by 親鸞会)

お昼、恩徳讃を唱和して座談会が終了しました

座談会の終了後は、恩徳讃を唱和し、お参りした皆さんと一緒に会食をしました。

その後、富山県内の別会場で座談会を聴聞していた法友が続々と訪れ、拝観タイムとなりました。

掲示板(Photo by 親鸞会)

屋外の掲示板に張られた親鸞聖人のお言葉を見る拝観者

観勢寺前の道路には、屋外掲示板が設置され、「なぜ生きる」の答えを教えていかれた親鸞聖人のお言葉が掲示されています。

その掲示板に見入る法友も多くおられました。

そして、本堂も、

観勢寺の拝観(Photo by 親鸞会)

観勢寺の拝観の様子

南無阿弥陀仏の正御本尊がご安置された立派なお仏壇に感動していました。

観勢寺は、浄土真宗親鸞会に帰属した最初の寺ですが、この観勢寺に続こうという寺院がいくつかあるとも聞きました。

親鸞聖人のみ教えをお伝えする、という本来の使命を忘れることなく、精進していきたいと思います。

ではでは。

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